- 日程:2020/08/16 Sun 10:00-11:55
- 会場:zoomにて
- 参加者:37人
課題・前提整理
- 第1回「図書館」(仮称)リ・デザイン会議の公開型での開催の必要性
8月10日 県立長野図書館のトークイベント 「“みんな”が紡ぐものがたり:図書館・まち・デモクラシー」(動画配信)(https://www.knowledge.pref.nagano.lg.jp/now/news/futurelibnagano_200810.html)
図書館総合展の公式のイベントに入れられるよう、概要を決めて広報に繋げる
- 「図書館」(仮称)リ・デザイン会議の活動記録のアーカイブ
『LRG』2021年3月発行への掲載。約1年の記録を総括的に残したい。編集に関わっていただける人も募集。
- 公開会議の実施方法
講演 ・指定討論 ・自由に話し合う
- テーマ設定
- 「これからの図書館とは」図書館とは何かということを整理する。
- 「人材論」 図書館司書はどうあるべきか
- 「未来構想」30年後について、今から何を積み上げる必要があるか、どういう公共図書館や大学図書館であってほしいか、という観点。
主要な発言
- 人材論
- 図書館がどうあるべきか?人材がどうあるべきか?
- 専門職、行政として最前線のサービス業であり、館をマネジメントして行く力も必要。多様なニーズにこたえていく人材。⇒司書課程の中で育てることは難しい。⇒採用された人をどういう風に育てていくか
- 必要なスキルがその時々で変わっていくため、積み上げが難しい。いろんなスキルを列挙して、それによって採用していくというように、司書の採用形態が変わっていくのではないか。
- 過去の検証
- 歴史をきちんと振り返るのは大事。
- 未来を見るためには、先人たちの考えにリスペクトしつつ間違っていることをきちんと検証していく。
- 近代の図書館のテキストを電子化したり、リバイバルすることは意味があるのではないか。
- 第1回の対象
- 大衆が集まることが望ましい。いろんな人に参加してほしい。
- 熱心な人を排除してはいけないし、熱心な人は集まってくれる。
- 話す人は降りていく、聴衆は理解しようとすることを努力する。
- 無知であるという大衆のふるまいに振り回されると、熱心である方のモチベーションが下がる。
- 初心者が参加しやすい仕組みがあり、エンゲージメントを高めて仲間を増やせるといい。
- 本当に社会を生き抜くために必要な情報をきちんと提供できているのか?紙の本にほぼ情報が載っていた時代は「中小レポート」も意味があった→しかし、この20年間に出てきた情報を今の図書館ではキャッチアップできないのではないか?
- 社会を生き抜くために必要な情報をどんな状況にある人に対してもどう保証するか?それが達成できて、そのうえで地域資料の保全でユニークさを出す。
- 地域・地域資料
- 図書館がオリジナルで作れるものには限りがある。(例えば、地方紙の新聞社など)パートナーの存在が重要。意識しないと繋がらない相手である情報を作っていく人たちと繋がっていくことを考えたい。
- 地域とは何か。どんな再定義ができるのか考えたい。
- 地域の範囲、「資料」という面からも考え直していきたい。
- 地域資料の構築パートナーとして図書館とほかの機関(公民館や学校、大学図書館、NPOなど)と新しい関係性を構築してほしい。
- 図書館総合展に向けて
- 未来の『市民の図書館』というようなビジョンを提示するというのは必要。一度出してみて再修正していく。
- RFC(”Request for Comments”)というものがある。素案を出し、みんながコメントを出す。技術仕様だけでなく、社会科学や人文科学でもインターネットをどう利用するか。
- たたき台を作ることも大事。同時にたたき台をつくってまとめあげてデザインするプロセスのほうが大事なのでは、と思う。
- 非来館型サービス
- 図書館行くこと自体が苦痛。社会の様々なサービスが、24時間365日、自宅に届くことが当たり前になっている。利用者側が行くという価値が見出せないと、来館には繋がらない。このように変わらないといけないし誰かがやらないといけない。その方法が変わっていく、ということを社会に示す。(中小レポート的な)
- 会議も大事だが、少し人数を絞り、遠隔も含め精力的に共同作業をしてまとめていくことも必要になっていく。これだけたくさんの人数でせっかくなので分科会でもよい。Facebookに流れているお勧めの大事な一冊をエクセル⇒オープンデータ化して公開するなどもいい財産では。
- 幼年期の世代にどう情報環境を提供していくのか、ロングスパンで考えることはいいアジェンダではないか。
- 情報という言葉がよく出てくるようになったが、実際、先生たちの意識、親世代の意識はまだ低い。自分たちがどういう風に情報を扱っているかということの関心が低い、意識的ではない。子供がスマホを使っているから(機器を扱えているから)情報を使えていると思っている、という人も多く、図書館(やこの場)で話していることと現場の実態が合っていない。
- 社会は激変した。今後の30年はもっとすさまじく変わっていく。特にコロナの状況が拍車をかけている。非接触型ビジネスがはなざかり、テレワークなども30年変わらなかったものがこの3か月で急激に変わった。
- シニアになっている我々の語り口だけではなく、子ども、孫にとって30年後はどうなっているのか、30年後、図書館があったとしてどんな体験が繰り広げられているのかも、世代によって全く変わる。多様な描かれ方を想定しないといけない
- 分科会
- 歴史的なものをまとめる ⇒さまざまなエンゲージメントを高めることにもつながるかもしれない
- 分科会ごとに総合展で成果発表するとモチベーションが上がる。近いところにゴールを作ったほうがモチベーションが保ちやすい。
- ハードルが上がりすぎると大変になる。短くていいので、とっつきやすいテーマで。
- 理想論やギャップを詰めていく。ワークショップを行うのであれば、理想と現実の差をギャップと捉えて、そのギャップという名の階段を埋めていければよい。
- ポスター発表などのように、フォーマットを作って1枚でまとめるなどどうか。圧縮してまとめるのは大変だがダイジェストがあると嬉しい。
- 継続年数が長くなると参画する敷居やハードルが高くなる。参画の敷居をいかに下げるか。
- 年表を作るのはいいかも。社会の中の図書館という観点で。図書館だけのトピックではない年表を。⇒子安さん、三浦さん、森さんをキーに進める。
- グループは、責任感を感じるのはやめましょう、ボランタリーなことをやっていて心を病むのはよくない。楽しんでやる。
- こういうことは自主的に参加するのが大事。年表のほかにもやりたいことがあれば、グループでもどしどし発言してほしい。
結論
- 総合展でなにがしかの公開会議をやる。11月4・5・6日。ほかの競合フォーラムと被らないように一番都合のよさそうな日にちにする。(休憩込み2~3時間)
- 次回の会議日程:9月6日(日)10:00~
- 議事録の修正締め切りは8月23日(日)。
- ウェブ掲載用の議事録要約はドキュメンテーション班で作成。鍵なしでウェブ班がアップ(8月末)。
- 広報班から スレッド内にドキュメントがある。総合展に向けてチームワークよくやっていきたい。広報班の仲間募集中。
宿題
未来図(2050年における「図書館」(仮称)と社会)で展開されているありようをなにがしかの形で表現する。800字マックス ビジュアル表現歓迎。
ドロップボックスを提出用に設定か。ドキュメンテーション班と相談。
宿題の締め切り:8月31日(月)*当日出られない方は解説を付けて提出しておく。