図書館はなんで要るの?|「図書館」(仮称)リ・デザイン Advent Calendar 2020

住民の知る自由を保障することは、公立図書館の重要な責務である。

そう明記されているけれど

はて、どうして「知る」ことがそんなに重要なのだろか。
「知る」力を手にいれて、一体 私は、皆はどうしたいんだろう?

う~~~ん
そんなことを改めて考えたとき…

・世界の平和を維持すること
・維持するためには地球自体を存続、そして引き継いでいくこと

に今のところ、私は行き着いた。

っていうお話をさせてください(^^)

高知県四万十町の奥地からこんにちは。

7人家族+猫と暮らしながら、三兄弟の母をしている
フツーのイチ図書館活用者、の酒井と申します。

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」

戦争がいつも起こる場所で
異常な環境変動におびえる土地で
働いても働いても不当に搾取される場所で
もしもそういう世界に立たされたとき
(実際にそういう場所は今でも存在している)

はたして「私」個人の幸福だけを利潤だけを追求が出来るだろうか

なんだかモヤっと、そう感じていた私に
スーッと入り込んできた
とても澄んだ、そして力強く響いた

宮沢賢治の一文がありました。

人にはそれぞれ、いろーんな夢や希望があるけれど…
そういうの全部語れる背景には

フツーの日常が送れる【平和】と【住んでいられる地球】が
あってのことじゃないのかな。って思う。

今はかつてないほど、世界中が複雑に絡み合い
私がしてるフツーが、地球の裏側の人を追い詰めているのかもしれない。
私がしてるフツーが、子どもたちの未来を食いつぶしてるのかもしれない。
いや、実際そうしてるんだろうな でもどうしたらいいのか私には分からない。
分からないフリか。見ないフリしてるとおんなじだ。 

そのくせ、それがどうにも、どうも辛いんですね。
何もしてないことが。勝手なんだけど。

そんななか、私にとって一筋の確かな光明。

図書館(仮)には
「わたしのだいじなさいわい」も
「みんなのほんとうのさいわい」も
両方を一緒に創っていける力があると私は感覚的に確信している。

ひょっとして
図書館(仮)にしかその力は無いんじゃないかとも思ってる。

こんなに過去も未来も現在も世界中の
いや地球以外のことだって、時空を超えて
何もかもが詰まっていて

皆が使うことが出来て
皆が使うことで育っていって
個性豊かな実りが、そこかしこで生まれ
また落ちて醸成されて次の世代に継がれて…
そんなとこ他にあるだろうか。

今ある本当だと言われてることは
単なる思い込まされで 

呪縛から精神を解き放ち
自分を常に更新し続けることは可能だということを
知ることが出来るとこなんて
そんなとこ他にあるだろうか。

いや無い(笑) きっと無い。

私個人は無能で嫌になるほど何も出来ないけれど
図書館(仮)で育っていく人には
予想もつかない大きな可能性が脈々と宿っていく。
願わくばより良き方向へ。
そんな可能性に満ちている。

だから私は図書館(仮)が好き。

だから私は今一緒にいる人々や まだ見ぬ人々と
図書館(仮)を一緒に創るお手伝いがしたい。

育てていって、次世代に引き継いでいきたいって
まるで夢を見るような気持ちでいるのかもしれない。

だからリ・デザイン会議にも参加したのかもしれない。

結局…た、他力本願じゃないかって話ですが、そうです。すみません(笑)
まだ図書館の無い四万十町十和 の現場からは以上です。

これから育つお手伝いが出来るといいな。

※因みに冒頭の…なんで要るの?には
要るに決まっちゅうろ!(土佐弁)と答えることにしています(^^)

2020年12月17日

四万十町文化的施設と育つ会/子育ちサークルさんまの会主宰 酒井紀子

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