図書館をデータベースミュージアムにする2つの提案|「図書館」(仮称)リ・デザイン Advent Calendar 2020

2019年、
ニューヨーク公立図書館の映画
「エクス・リブリス」が
日本で公開されました。

ご覧になりましたでしょうか。

私はこの映画に
大きな影響を受けました。

すでに
図書館は単なる
リファレンスではない、
という考え方は前提条件で

人々が平等に集える
「民主主義の砦」のような
構造が必要。

また実物の書籍は
美術品のように扱われ

本が並んでいる姿は
それだけで見応えがあるような
演出が必要なのではと
感じました。

私はこの映画を観て、

自分の働く場所だけでなく、

全国の図書館の発展に
関わりたい気持ちに至りました。

2020年、
私はこの「リ・デザイン会議」に
参加させていただき、
今はまだ学んでいる途中。

そんな中で思いついた
アイディアを2つ書き出します。

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1. 書籍のデジタル化を、

 ひとつの職業にする

著作権等の問題で、
書籍のデジタル化は
まだまだ不自由なものである、と
調べてみてわかりました。

しかし、
いまある全ての書籍を
デジタル化できれば、
様々な障害をクリアできるはず。

◎ オンラインで自由に扱える文献
◎ リアルな集いの場としての建物

この2つの柱を
それぞれに発展させていくと
未来の図書館が
開けていくのではと考えます。

それには、著者や出版元に対し、
適切なインセンティブを発生させる
新しい仕組みの構築がマストですね。
ブロックチェーンを
活用できないかなと考えます。

そして書籍をデジタル化する作業を
ひとつの合法的な
「新しい職業」として
生み出せないだろうか?

特別なスキルを持っていなくても、
大企業に属していなくても
多くの人に開かれた新しい仕事。

ブロックチェーンにおける
「マイナー」のような存在。

ユーチューバーみたいに
「アーカイバー」と呼ぶとか。

そんな事が頭に浮かびました。

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2. すべての図書館に
キュレーターを配置する

昭和25年に制定された
図書館法によれば、
すでに70年以上前から
「図書館でレクリエーションを
創出すべき」
といった記述がある。

しかし、司書の仕事は膨大で、
企画まで手が回らないのが
現状だと思います。

また、楽しいことを考えるのには
多少「チャラっとした人物」が
いてもいいのではないかと…笑。

ルールを敢えて無視したり、

見た目のデザイン性や
身体的な心地よさを重視する。

そんな生き方をしている人材を
企画に巻き込んでいくのは
どうだろうか。

コミュニティ・ビルダーのような
側面があってもよさそう。

ひいては、
海外の図書館では一般的だという
「キュレーター」の人材を
増員してみてはと考えます。

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以上です。

私はまだまだこれから勉強していきます。

そして意味ある企画を考えて
発信していきたいと思います。

今年もよろしくお願いいたします。

2021年1月12日
藤田 操(図書館愛好家)

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