もっと教えて、あなたの事を|「図書館」(仮称)リ・デザイン Advent Calendar 2020

え?!
図書館ってそれぞれに違っているんだ
それが感想でした。

はじめまして
髙原康秀と申します。
私は会社員をしながら
各地の個人書店、古本屋、
ブックカフェ、私設図書館、図書館等を
『ブックスポット』と呼んで
そこを巡るのを
趣味としている者です。

今は図書館も巡る対象となっていますか
元々は対象外としてスルーしてました。
『図書館はどこも同じ』だと思ってましたから。

多少の規模の大小、施設の新しい古いはあっても
大体どこも一緒だろうと

例えるなら郊外に立つ
ファミレスみたいな
そんな感じで捉えていました。

先の例で言えば
独立した
『個人経営の飲食店』の『違い』に主に
フォーカスしている私にとって
図書館はそのフレームの外側
興味の対象外だったのです。

それが『図書館も巡ってみよう』
と変化したのは
ブックスポットで開催される
イベントに参加するようになってから
ブックスポットでは
集客と収益の為に
古本市やトークイベントに読書会等
多くのイベントが開催されておるのですが

各地のそれに参加し
そこに参加者として来られていた
図書館ユーザーの方や
司書の方とお話ししていると

『あれ?
話がくい違う所がある
ひょっとして図書館ってそれぞれ違うの?』
って思うようになりました。

そして実際に訪れてみると
『確かに図書館ごとに違うわ』
と思うようになりました。
冒頭の台詞は
巡った帰りの車の中で叫んだ言葉です。

誰でも来館利用OKの
所もあれば
貸出利用以外ほぼお断り
の所も

貸出の基準も割とバラバラみたいで

問い合わせも
『蔵書やそれに関係する
話しだけにしてください』
って張り紙がしてある所もあれば
『日常のお悩み相談も受け付けます』
って言ってる所も

イベントを定期的に行って
いる所もあれば
イベントは図書館業務じゃないから
別の会場でしましょうって所も有ったり

地域の学校図書や他の施設との
連携も、
やってる所も有れば
余りやってない所もあるようで

共通点思いの外少ないなぁ
ってのかを外側から見た
印象

蛇足ですが
学校図書はさらに違っているようで
『え?別の国々?』
って感じすらします。

では
それはどうしてなのでしょうか?
なんとなくの想像ですが

おそらくファミレスみたいな
細かなガイドラインとか
マニュアルが存在せず

大まかな指針が有って
それをどう捉えてどう提示するかは
自治体や図書館のスタッフ等
図書館に関わる人達に委ねられている
からではないでしょうか?

町のラーメン屋さんが
そこの経営者と料理人や仕入先などで
各々違うように

だとすれば
蔵書や設備だけじゃなくて
図書館に関わっている方々の事を
色々と知ることが出来れば
より深くその地域の
図書周りの事を把握する事が
出来るかな

そうならば
図書館ユーザーじゃない私が
図書館に行くのが
今よりもっと楽しくなるのかな

図書館を利用する事を
人に勧める事がより出来るようになるのかな

違いに興味を引かれる私なんて
特に

今そう思っています。
(図書館の来館者の方々も大事な構成要素ですが
それをどう汲み取ってどう表現するかは、結局の所、運営側のスタンスとスペックによるような気もするのでとりあえず置いておきます。)

品揃えと設備とサービスだけで
本屋を語るなんてつまらないよ
それぞれに違いがあるなら

これが僕のスタンスです。

このスタンスを図書館にも当てはめたいと
思います。

だから
図書館とそれに連なる皆さんの事が
知りたいのです、
どんな事をされていて
どんなキャラクターで
どんな事が得意で
どんな事が苦手で
大事にしている事は何なのか
そんな事を

『関わる人がたとえ変わったとしても
進むべき道が分からなくなっても
立ち返るべきこれからの指針を作ろう』
そんな
この会の趣旨とは
大きく異なるスタンスの私がこの場にいるのも
おかしな話しかもしれません

それでも
私は教えて欲しいと願うのです。
皆さんの事をそして貴方の事を。

2021年1月15日

徘徊系会社員 髙原康秀

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