空想未来年表を公開しました

図書館(仮称)リ・デザイン会議年表班では、2020年11月3日(祝)のフォーラムに向けて、2つの年表を作っていました。そのひとつ、皆様から未来のアイデアを募集して作った「空想未来年表」をウェブサイトで公表することとしました。

この空想未来年表は2050年までの未来について、皆様の空想(あくまで空想!)をフォームに寄せていただいたものを時系列に並べなおしています。皆さんの空想を楽しんでいただければと思います。

この空想未来年表はクリエイティブ・コモンズライセンス CC-BY-SA 4.0で公表します。

2021東京オリンピック
2021貴志祐介『新世界より』に登場する ミノシロモドキ(国立国会図書館つくば館 自走型アーカイブ)の開発が始まる。
2022VR図書館の運用開始(著作権法の改正と見直しあり)。オンラインで図書館に訪問し、書架をブラウジングしたり、関内閲覧資料を読むことが可能になる。司書はリアルタイムで資料を提供するための検索技術と情報の検証力が必要とされる。
2025アメリカにデジタル図書館設立される。図書館という名のデータポータルサイトが登場し、閲覧制限は排除され海外を含めた好きな環境からアクセス出来る。
2025自動翻訳の精度向上により電子書籍は30ヶ国語に対応
2025スマホで図書館にアクセスして、しゃべるだけでリクエストや予約が完了、相互貸借などの状況も教えてくれる。
2025大阪・関西万博で日本の未来図書館が世界に見本として展示
2025災害備蓄品として食べられる本、登場。
2025「個人の自由」と総動員体制をめぐる論争が続く。出生届そのほか、オンライン申請が認められるようになり、国あるいは自治体に接続できない人の基本的人権を護るため、生体認証による個人の生存確認が義務化される(生存権の保障)。オンライン接続不可あるい接続拒否をする人は、棄民と呼ばれる。図書館は棄民の「知る権利」を保障する機関として機能する。
2025ダン・ブラウン の『オリジン』に登場するAI “ウィンストン”のように、博物館や美術館の音声ガイドが個人向けにカスタマイズが可能になる。
2025レファレンスの大半はAIによるチャットボットで対応。そこでの回答に行き詰まった時、図書館司書が行う。様々なデータベース、図書の全文検索機能を駆使し、これまで資料が少ない自治体でもより高度なレファレンス対応が可能になっている。
2025日本のあらゆる図書館が、障害者差別を受ける可能性を恐れずに入れるものになるかもしれないと感じる。
2028自動車の自動運転が標準化
2029ちょっと超能力使える人でてくる。
2030ドローン宅配が主流に空路が整備される
2030一般市民が、月へ旅行する。
20301分で必要な資料が見つかる。
2030AIが発達し人がいらない図書館など色々人間がしなくていいことが増えている
2030本が自由にデータとして貸出、返却ができるようになる また公共交通機関が発達し(リニアモーターカーなど)、今より速く、時間も短時間で、もっといろいろな場所に行けるようになる (気軽に北海道まで電車でいけるなど)
2030オンライン授業が標準化。いつどこで授業を受けるのかが選択できるようになっている。
2030本屋などの紙体はなくなって、全て電子になっている。
2030インターネットを使用して、読みたい図書館の本を郵送で手元に送ってもらったり、送り返したりできるようになる
2030図書館などの施設でもロボットが働いていることが当たり前になる。生活でも、人間と一緒に生活して役立って、身近にいるロボットが存在する。
2030地震や豪雨予知が出来るようになる。
2030ミノシロモドキ(国立国会図書館つくば館 自走型アーカイブ)が実装される。
2030VR上に図書館があって、本棚から本を取り出して読むことができる。
2030日本の古文書・古典籍のくずし字が全てAIによって解読可能となる
2032司書がこなす業務を、機械などがほぼこなし、本に関する相談もできる場合があるかもしれないが、限界があると思う。そのため、質問を受け付けるなどのレファレンスサービスは司書が必ず担うべきものとなっているのではないだろうか。
2035劣化しない映像資料の記録媒体が誕生
2035(新型コロナの次のパンデミックを経て)学校での授業がモジュール化。オンラインや地域社会、MLAKでの学びが溶け合い、年齢・場所・時間に制限されることなく、自分で選択できるようになる。
2035眼鏡をかければパソコンなどの端末を使わずとも空中に出てくる画面で処理できる
2035図書館の本も電子書籍が大半となる
2035ゲームの種類、古さにかかわらずすべてのゲームがバーチャルコンソール化しどこでもどのゲーム機でも遊べるようになり図書館にも資料として保管されゲームが買えない、できない人でもプレイできるようになる
2035脳内記憶の映像保存化、実現。
2035図書館蔵書の検閲が始まり、有志の図書館員のよる蔵書保存の地下組織ができる。
2035本だけでなく、Webページ、アプリ、電子書籍など、あらゆるものがアーカイブされている「世界図書館」のような場所が、仮想空間の中に構築される。
2040歩道などの完全自動化
2040図書館の資料がすべて、電子書籍化されていて、貸出をホームページから申し込みが出来て、資料を各家庭の端末で読むことが出来るようになっています。そのために、図書館が独自に民間の出版社のような有料で電子書籍を買い、電子書籍貸出料金を出版社宛に払っています。そのため、電子書籍が各家庭で自由に読むことが出来るようになっています。また、図書館独自の電子書籍を読むシステムを民間の会社と開発し、それを図書館が独自にホームページで配信しています。利用者が本を読むためには、利用者登録が必要ですが、それも遠隔地まで広がっています。全国の図書館の電子書籍を読むことが出来るような電子書籍リーダーの規格統一も進んでいます。また、電子初期を読むために、タブレットを図書館が貸出するという事も出来るようになっています。
2040人が個人で車を持たない世界になる(タクシーのように車のみで道を走っていて自由に使える)
2040近くの図書館でカードを作れば、全国の図書館を利用できる。オンラインで予約できて、本はドローンで配達してくれる。
2040電子書籍が本の割合を上回る
2040バーチャル宇宙旅行発売
2040ウェアラブル端末ひとり一台保持時代到来
204380歳になった私は、日本のあらゆる図書館が、障害者も高齢者も気構えずに入れて利用できることが当たり前になった姿を見る。
2045人類は進化し、目からビームが出るようになる
2045電子決済だけの世界。あらゆる販売機から現金やりとり機能がなくなる。
2045本が受注生産方式になる
2047星新一『妄想銀行』に出てくる「味ラジオ」が1967年の発表から80年を経て実現。味覚がネットで伝わる時代に。
2048スマホがなくても腕時計等からスクリーンが映し出されてインターネットが使える
2050世界の半分は消滅し、生きにくい世の中になっていると思います。
2050AIロボットが店番をするのが当たり前になる。
2050衛星軌道上に浮かぶ世界図書館実現。未曾有の災害から知の集積を守り、全世界がデータ共有。
2050上田早夕里『華竜の宮』に登場するアシスタント生命体”マキ”のような存在が実現!
2050学校も仕事も週休4日。基本は在宅で学んだり働いたりしている。自分の時間を最大限に活用。
2050思ったことが言語化されてディスプレイに表示される
2050デリバリーライブラリーとアウトリーチライブラリー
2050「日本国憲法」前文に掲げられた「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和の内に生存する権利を有する」世界が実現する
2050人類が、増え過ぎた人口を宇宙に移民させることを目的とするようになって、既に20年が過ぎていた。 「人類の第二の故郷」となるべく地球の周りに巨大な人工都市を建設するべく、人々の「知の革新」が謳われた。新たな文明を手に入れるために、現状から飛び立ち人々は、自らをハイパーリンクのように知の結節点として存在させる必要があった。そのため、人が今まで以上に、知識を持ち寄り、みつけ、分け合う新しい場の構想に着手した。いわゆるグランド・コモンズ・ライブラリー計画である。国連を中心に、広大な敷地としてサハラ砂漠近隣が選ばれユネスコの肝いりで計画が急ピッチで進められた。建設予定地から「砂漠から知の泉」にというキャッチフレーズも生まれ、いつのころからか砂漠(デザート)の変革をもじって、「リ・デザート・イン・ナレッジ計画」、略称、リ・デザ・イン計画と人々は口ずさむようになった。この建設予定子を生み、育て、そして、死んでいった。 そうして到来した、新世紀図書館法施行から数えて、100年、地球から最も遠い宇宙都市サイド430はMLAK連邦を名乗り、地球政府に独立を挑んできた。 持続可能性、「人の革新」という魅力的な建国理念から、移住者が相次ぎ、地球の総人口の半分が移住希望となる事態に至らしめた。人々は、この計画を振り返り自らの行為に驚愕した。しかし、当面人口規模は制限され、かつ持続可能性を維持する観点から、移住人口は、地球政府の総人口の予算1%を目標に宇宙都市建設が目指された。俗にいう、sdgsMLAKである。
「図書館」(仮称)リ・デザイン会議 実行委員会