2020/06/14 Sun 14:00-17:00
参加者44名
オープニングトーク【岡本真】
参加者に2つ、お願いしたいこと
- のんびりいこう
「急がずに休まずに.」(ゲーテ)やりましょう。 - Have fun
仕事ではありません。余暇の中でのある種の楽しみとして、関わっていくのが一番いい。
次に第1回を開催する時には、オープンにして開催したい。
第1回会議をどのように実施するのかもこの2日間で議論したい。
ターン#1 「図書館」(仮称)のロードマップを描く【進行:岡本真】
問題提起
- 「図書館」(仮称)の話をどのように進めていくか。
主な発言
- 11月の図書館総合展をマイルストーンとする。ゴールではなく、あくまで目安。
- 小さいイベントを何回か繰り返したうえで、来年度の図書館総合展も見据えて、「これからの図書館像」(2006年)の後継のようなものが出せればよい。
- 2020年を振り返って、2020年中の一つの回答として出す。
- 2050年時点に振り返ったときに、その1年にどう考えて動いたかを切り取って残したい。どういうことに向き合い、どれくらいのところまでの結論を出したのか、リ・デザイン会議の提案2020年版として出す。
結論または課題
- 変わっていきうるしかけ・ 仕組みを最初からつくっておく。
- 更新性があり、常に問い直せる制度設計をしておく。
- 館種の違いをのりこえていけるような仕組み、制度設計を約束事にしたい。
ターン#2 場としての図書館は不要なのか?【進行:日向良和】
問題提起
- 場としての図書館は不要なのか。
- 本は全て国立国会図書館に納めて、すべてデジタルになればよいのか。
- 集会の機能や、ラーニングコモンズは、いまは不要なのか。
- 図書館は何をする場所なのか。具体的に必要なものは何か。
主な発言
- 図書館が交流するところということは、リアルでもバーチャルでも同じ。
- 本は、モノとしてあった方が良いと感じるかどうか。物語的なものをもとめて出向く場所があった方がいいのか?
- コロナ禍のような状況で、リアルでもバーチャルでもどちらでも選べたら良い。
- 地域の身近な施設として図書館は構築しやすいのでは。地域の人たちにとってのラーニングコモンズは、その地域が用意するということが成立しうる。
- 図書館は無料と言うことで、それでは著者にお金が入らないという問題がある。絶版になっていないモノはデジタルはダメと言われたらどうするのか。
- 今図書館にある本を全部捨てるわけにはいかない。もし書店が絶版にすることなく、買えるということであれば、買ってもらえばいい。公衆送信を補償したり公貸権のような仕組みをつくるとか。
- リアルな場所、というのは図書館ではなく、書店では駄目なのか?
- 「場としての図書館」という議論が出た時からあった問題。集まることだけを目的にするのはどうかと思う。
- 図書館的なものが、社会の中に公共施設としてあった方がいいと思う。学校でもなく、私的なものではないもの。生涯教育の場として。
- これからの図書館員はどうなるのか?30年前と現在の図書館員はどう違うか。これから30年後にどうなるのか。
- 今の図書館員や、これまでの司書課程を全否定することになったとしても、きちんと人材育成の議論をしていく必要がある。
- 先端業界のように、常に進化して行く人材をどうやって確保し育成していくか。
- 主題を専門とする図書館員論とか、ダブルディグリーを取らせるとかいう話。
- 生涯学習という大きな枠で考えたい
- 大人も子どもも、町の課題から学んでいく、その場には図書館の本や博物館の情報があって、考える場がバーチャルでもリアルでもあってということではないか。
インターネット30年とすれば、生涯学習政策も振興法が今年で30年。ある意味図書館職員から見た生涯学習論30年についても投げかけが出来れば、と思う。
ターン#3 図書館とは、何か。【進行:平賀研也】
問題提起
- 図書館とは、そもそも何か。
- 図書館が、本屋とはちがうのは何か。
- 図書館にもアクセスしない人が、デジタルでどうなるの?とか。デジタルでどうするか、ということを議論したい。
【引用文献】『社会教育』情報技術を基盤とした「Library3.0」の実装
「学びの自治」を可能にする「知のコモンズ」へ/平賀研也
- これまでの図書館は、情報を、オンサイト+オフライン、紙で館の中で提供してきた。
- 社会全体の情報がWebの世界で生きていく中で、いま、デジタルな情報を図書館で扱わない、ということはあり得ない。
- 全体として、いま、変わらないといけないのは、デジタルでどうするか、ということ。
- 図書館とは「無制約に人々がアクセスできる場」ではないか。
主な発言
- もっと先を見て考えた方がよい。30年後を考えよう。
- 30年後の人口減少(半減)、インターネットの存続のあり方も視野に入れる。オープンな電子書籍というものを担保する場としての図書館、という議論も必要。
- 情報技術は、いかに時間と空間を乗り越えて、我々が幸せに暮らせるか、だからオープンなんだという話。30年後、どれだけデジタル&データ公開を拡大できるかということが、与えられているテーマ。
- 図書館は保存機関なのか、または社会教育機関なのか。知識をどうフィルタリングして、たどり着くか。レファレンスする、WebOPACを使いこなす、アクセス部分の可能性をちゃんとつくる、という方向がもうひとつの要になるのではないか。
- 4象限でいえば、保存はオフサイトーオンラインの話。実感のある知的な経験は、オンサイトーオフラインで実現するしかない。
- 生涯学習振興法以来30年をさかのぼってみると、生涯教育という政策タームがあった。リカレント教育、還流を実現する教育システムとその構築を指す用語といえるが、ではこれは実現してきたのか。
- 大局的に考えて、生涯学習の今後をLibraryで引き取っていけないか。
- わからないことがあったときに、いままでわかっていることのすべてが手に入る、というのが図書館である。
- ミニマムライン(最低限度)というライン。それに上乗せして、役に立つ図書館という議論になる。下のレイヤー(ミニマム)は図書館として続けていく。
- 知識循環型社会、そういった社会像・未来像があった上で、図書館(仮)の定義を考えたらどうだろうか。
- 図書館が図書館足り得るのは、デジタルかリアルかを問わず「ストレージ」的に長期に運用できること。
- 知識は流通しているとして、元データのストレージの役割。地域の情報のハブとして図書館は存在しうる。その際のさらにデジタライズも含んだ加工の場として。
- ミニマムなものは、貯めると同時にそれを作り出す地域の情報源、あるいは道具立てが必要だと思う。
- 業界団体との関係性についてはあらためて明確に言明したほうがいい。図書館のナショナルセクターを誰が持つかを再定義した方がいい。
- (4象限の図)その中で何を図書館が担うのか。知識を得る一次窓口をしっかり担う。利用者にきちんと伝える。図書館のあたりまえがなんだったのかを表現しておく。
- デジタルか紙かということが重要なのではない。それぞれのメディアとしての特徴がある中で、その特質を意識して収集・提供してゆく必要がある。
- これからはどのようにその情報を活用してもらいたいのか、ということを意識しながら収集・提供してゆく視点も図書館に必要になってくる。
課題と展開
- (この会議の)テーマ、範囲はどうするのか? 人の学び全体を前提にするべきビジョンだとして。全体について「ほわっと」語るのか、特定のテーマについて話すのか。
- 図書館という場の問題でオンラインかオフラインといったことを考える際も、結局は図書館が何を意図しているのかという視点で判断すると、おのずと見えてくるのではないか。